<半発酵茶>
発酵を途中で止めて
お茶の香りを引き出したもので、
烏龍茶がその代表例となります。
(月香園の烏龍茶)
ひとくちに半発酵茶といっても
その発酵度は15%〜70%とさまざまで
基本的には中国茶(鉄観音など)は発酵度低め、
台湾茶(凍頂烏龍茶など)は発酵度高めで
作られているのが特徴です。
高級な烏龍茶は花のようなふくよかな香りがして
飲むと口の中がさっぱりするのが特徴です。
油っこい食事のおともに最適といえるでしょう。
なお、日本ではペットボトル飲料として
冷やして飲まれることが多い烏龍茶ですが
中国では熱湯で煎れて飲むのが一般的です。
また、烏龍茶(青茶)以外にも半発酵茶(微発酵茶)には
白茶や黄茶といった高級中国茶が含まれており
こちらは優しい味と澄み切った香りが特徴です。
<不発酵茶>
茶葉を加熱して発酵を止めたもので
代表的なものが緑茶です。
現在飲まれているお茶の多くは
日本でも中国でも緑茶であるようです。
(最近の中国では日本の影響で烏龍茶が人気らしいですが)
発酵によって変質してしまうカテキンを
そのままの形で摂取できるのも特徴ですが
日本の緑茶が「味」を重視したものであるのに対し
中国の緑茶は「香り」を重視したものであるのが
大きな違いとなっております。
製法も日本の緑茶は「蒸す」ことで加熱するのに対して
中国茶は「釜で炒る」ことが多いのが特徴です。
中国緑茶にはジャスミンなどの花の香りをつけたものや
お湯の中で花の形になる細工茶などもあります。
中国緑茶のブランドとしては「龍井茶(ろんじんちゃ)」が有名です。
特に清明節(日本のお彼岸に近い。春分の15日後)の前である
「明前」に摘まれた新茶は非常に高値で取引されます。
一方、日本の緑茶は製法によって味が異なるのが
大きな特徴で、関東以北で人気がある「深むし茶」や
九州北部で作られている「蒸製玉緑茶」などがあります。
(蒸製玉緑茶(ぐり茶)の茶葉)
その中でも特に高級なのが、収穫3週間前に茶葉に覆いをかけて
光合成を妨げてアミノ酸がカテキンに変化するのを防ぎ
茶葉の甘みと旨みを最大限に引き出した「玉露」であり、
京都の宇治、福岡の八女、静岡の岡部でのみ
生産されています。(全茶葉生産の数%程度の生産です)
また、大きくて堅い2番茶以降を緑茶に加工したものが
「番茶」であり、番茶を高温で焙じたものが「ほうじ茶」ですが
地域によってはほうじ茶のことを「番茶」と呼ぶことがあります。
また、番茶に香ばしく炒った玄米を加えたものが「玄米茶」になります。
ほうじ茶にはカフェインがほとんど含まれていないので
お年寄りや小さいお子様にもおすすめできます。
茶道で使われる「抹茶」は玉露と同じように
収穫前に茶葉に覆いをかけて育てたお茶を
蒸した後乾燥させて石臼で挽いたものになり
茶葉を丸ごと摂取できるのが特徴です。
<健康茶(茶外の茶)>
上で挙げているお茶は
すべてがカメリア・キネンシス(ツバキ科)の葉を
加工して作られているものですが、
それ以外にも薬草やハーブを薄く煎じたものや
お茶がかつて大変高価だった時代に
代用品として飲まれていたものを
ここでは総称して「健康茶」と呼ばせていただきます。
(月香園の健康茶「げんき茶」)
健康茶はあくまで薬ではなく「お茶」であるため、
「飲めば病気が治る」というものではないですが
(健康食品でそのような表記をしているものには注意しましょう)
飲み続けることで体質が改善されるような
効果は期待してもいいように思います。
あとはお茶ということで煎じるよりは薄い状態で飲むため
副作用などが起こりにくくはあるのですが
飲んでいる薬との相性なども出てくる場合がありますので
飲まれる前にはかかりつけのお医者様への相談を忘れずに。