いつもいいお茶 お茶の老舗 月香園

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月香園 お茶コラム

お茶の栄養素

話題のカテキン、テアニンなどの、お茶に含まれる栄養素について
簡単にご説明いたします。

<渋い万能選手・カテキン>

お茶に含まれる成分、と質問されて
おそらく真っ先に浮かぶのがこの「カテキン」ではないでしょうか。

カテキンとは植物の葉緑素(フラボノイド)に含まれる
ポリフェノール(抗酸化物質)の一種で、とくに緑茶に多く含まれています。
緑茶中には4種類のカテキンが存在しておりますが
その中でももっとも効果が高いのがエピガロカテキンガレート(EGCg)です。

カテキンにはさまざまな効果がございます。
まず最初に挙げられるのが「殺菌作用」
お寿司屋さんでかならずお茶が出るのは、食中毒を防ぐ効果を見越してのことであり、
緑茶でうがいをすれば風邪や虫歯の予防にもなると言われております。
(足を洗えば水虫にも効果があるとか・・・)

そしてカテキンのもつ最大の効果である「抗酸化作用」について。

まず、体内で脂肪を燃焼させエネルギーに変えるには
日頃呼吸している酸素を使うわけですが、
その燃焼させるのに使用した酸素の2%程度が
細胞を酸化(=サビ)させる「活性酸素」になります。

錆びた鉄がボロボロになるように、
酸化した細胞は弱っていき、さまざまな病気(ガン、心筋梗塞、動脈硬化、脳梗塞・・・)を引き起こします。
(ただし、活性酸素には病気に対する抵抗力という側面もあり、一概に悪とも言い切れない点もございます)

こんな活性酸素を除去するのが「抗酸化物質」であり
カテキン(特にEGCg)はその効果が特に高いことで現在注目を集めております。

さらに、2005年3月にスペインとイギリスの研究チームが
カテキン(EGCg)が特定のガン細胞の成長を抑制する効果があると
実験結果から実証した、と発表されるなど、カテキンにはまだまださまざまな可能性が残されているようです。

ちなみに、カテキンはお茶の渋味成分に含まれており、
(カテキン配合の健康茶やドリンクはすごく渋い味がするのはこのためです)
低温で煎れた玉露や高級な煎茶よりも、高温で煎れた渋い番茶に多く含まれているようです。
また、烏龍茶や紅茶などの発酵茶ではカテキンは変質して
(烏龍茶ポリフェノール、紅茶ポリフェノール)
その役割も若干変化することも覚えておくとよいでしょう。

<癒しの成分・テアニン>

続いて、最近注目を浴びつつある成分である
お茶の癒し成分「テアニン」について。

テアニンはお茶に含まれるアミノ酸の一種で、旨み成分に含まれています。
カテキンとは逆に低温で煎れた玉露や抹茶に多く含まれているようです。
(茶葉の中での光合成→カテキン生成作用のときにテアニンが失われるようです)

テアニンの効果は「リラックス」。
脳に作用してα(アルファ)波を出させる作用があることが、
2003年10月に日本生理人類学界で発表されました。
さらにこの学会においては、テアニンが睡眠の質を改善するという研究結果も発表されました。

さらには脳の神経細胞を保護したり
(この効果からアルツハイマー病の予防に効果を発揮するのではないかとする説もあります)
抗ガン剤の薬効を高める実験結果が出るなど(テアニン自体に抗ガン効果はありません)
研究が進むにつれてさらにさまざまな効果が発見される可能性があるようです。

<気分すっきり・カフェイン>

続いて紹介するのは、コーヒーでおなじみのカフェイン。
効果は「眠気覚まし(覚醒作用)」です。

意外に思うかもしれませんが、同じ量(グラム数)に含まれる割合で比較すると
お茶の葉にはコーヒー豆以上に多くのカフェインが含まれています。
しかし、お茶とコーヒーを比較するとコーヒーのほうが多くのカフェインを含んでおります。

カフェインの覚醒・興奮作用はとりすぎると胃を傷めたり
なによりも不眠に直結してしまうことになりますが
お茶の場合は上記のテアニンによって効果が和らげられる上に、抽出される量も控えめなため
「ほどよくしゃっきり、ほどよく和む」くらいの効果を見込むことができます。

カフェインは玉露などの高級茶に多く含まれており
その昔浦賀にペリーが来航して日本中がパニックになったころ
「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たった四はいで夜も眠られず」と狂歌が詠まれたというのは有名な話ですが
(この狂歌は当時の作ではなく、明治時代に入ってからの作とする説もあります)
この狂歌の中の「上喜撰」は「蒸気船」の掛詞であるとともに高級茶のブランド名を指しており、
それを4杯飲むと目が冴えて夜眠れなくなったことを
4隻の黒船(=蒸気船)が来航して天下泰平の時代が終わったことになぞらえているわけです。
(「上喜撰」について追記すると、平安時代の六歌仙の一人、喜撰法師が詠んだ歌
「わが庵は都の辰巳しかぞ住む世を宇治山と人はいふなり」から、宇治茶のブランド名として「喜撰」が使われ
それの上級のもの=「上喜撰」というわけです)

自動車の居眠り運転などを防ぐには、少量のカフェインを何回も摂取するのが効果的といわれており
そういう点でもお茶はぴったりな飲み物といえそうです。

また、カフェインをあまり摂らないほうがいい小さなお子様やお年寄りには、
ほとんどカフェインの含まれないほうじ茶がおすすめです。

<その他の成分>

上記に挙げた主成分より少なくはなりますが
血糖値を低下させるサポニン、
虫歯を予防するフッ素、
不足すると味覚障害を起こす亜鉛、
風邪の予防に効果があるビタミンCなどのビタミン類も
緑茶には含まれております。

また、緑茶には「含まれていない」ものもあります。
それは「カロリー」。
ほのかに甘く、多くの健康成分を含み、その上ノーカロリーの緑茶は
ダイエットや運動中の水分補給にはまさにぴったりです。

多くの健康成分を含むお茶を、皆様の生活にもっと取り入れていただければ幸いです。

ただし、注意事項もございます。
増血剤、鉄剤などの鉄分を含むお薬やサプリメントは
お茶で飲んでしまうとお茶に含まれるタンニンと鉄分が結合し
不溶性のタンニン鉄に変化してしまって鉄分が吸収できなくなります。

あとは睡眠薬をお茶で飲むと、
お茶のカフェインが薬の効果を消してしまうのでこれも×。
それ以外のお薬ならお茶で飲んでも大丈夫ですが
できるだけお茶でお薬は飲まないようにしたほうがいいでしょう。

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