<癒しの成分・テアニン>
続いて、最近注目を浴びつつある成分である
お茶の癒し成分「テアニン」について。
テアニンはお茶に含まれるアミノ酸の一種で、旨み成分に含まれています。
カテキンとは逆に低温で煎れた玉露や抹茶に多く含まれているようです。
(茶葉の中での光合成→カテキン生成作用のときにテアニンが失われるようです)
テアニンの効果は「リラックス」。
脳に作用してα(アルファ)波を出させる作用があることが、
2003年10月に日本生理人類学界で発表されました。
さらにこの学会においては、テアニンが睡眠の質を改善するという研究結果も発表されました。
さらには脳の神経細胞を保護したり
(この効果からアルツハイマー病の予防に効果を発揮するのではないかとする説もあります)
抗ガン剤の薬効を高める実験結果が出るなど(テアニン自体に抗ガン効果はありません)
研究が進むにつれてさらにさまざまな効果が発見される可能性があるようです。
<気分すっきり・カフェイン>
続いて紹介するのは、コーヒーでおなじみのカフェイン。
効果は「眠気覚まし(覚醒作用)」です。
意外に思うかもしれませんが、同じ量(グラム数)に含まれる割合で比較すると
お茶の葉にはコーヒー豆以上に多くのカフェインが含まれています。
しかし、お茶とコーヒーを比較するとコーヒーのほうが多くのカフェインを含んでおります。
カフェインの覚醒・興奮作用はとりすぎると胃を傷めたり
なによりも不眠に直結してしまうことになりますが
お茶の場合は上記のテアニンによって効果が和らげられる上に、抽出される量も控えめなため
「ほどよくしゃっきり、ほどよく和む」くらいの効果を見込むことができます。
カフェインは玉露などの高級茶に多く含まれており
その昔浦賀にペリーが来航して日本中がパニックになったころ
「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たった四はいで夜も眠られず」と狂歌が詠まれたというのは有名な話ですが
(この狂歌は当時の作ではなく、明治時代に入ってからの作とする説もあります)
この狂歌の中の「上喜撰」は「蒸気船」の掛詞であるとともに高級茶のブランド名を指しており、
それを4杯飲むと目が冴えて夜眠れなくなったことを
4隻の黒船(=蒸気船)が来航して天下泰平の時代が終わったことになぞらえているわけです。
(「上喜撰」について追記すると、平安時代の六歌仙の一人、喜撰法師が詠んだ歌
「わが庵は都の辰巳しかぞ住む世を宇治山と人はいふなり」から、宇治茶のブランド名として「喜撰」が使われ
それの上級のもの=「上喜撰」というわけです)
自動車の居眠り運転などを防ぐには、少量のカフェインを何回も摂取するのが効果的といわれており
そういう点でもお茶はぴったりな飲み物といえそうです。
また、カフェインをあまり摂らないほうがいい小さなお子様やお年寄りには、
ほとんどカフェインの含まれないほうじ茶がおすすめです。