抹茶を点てるときの必須アイテム、茶筅(ちゃせん)について。
茶道具を扱うお店に行くと何種類も並んでおり
少しわかりにくい点がありますので簡単にご説明いたします。
茶筅を作る原料の竹については茶道の流派によって決められています
(表千家は煤竹、裏千家は白竹を主に使うようです)
しかし、穂先の本数に関しては特に決まりはないそうです。
煤竹というのは旧家の茅葺(かやぶき)屋根に使われていた竹が
いろりの煙で燻されて煤けたものを指し、
枯れた味わいを持つ素材であるといえます。
(笙(しょう)などの和楽器の原材料にもなる素材です)
白竹は乾燥させた竹の皮を剥いだもので、
どことなく清らかさを感じさせる素材であると言えるでしょう。
穂先の種類としては、
大荒穂→中荒穂→常穂→数穂→八十本立→百本立→百二十本立
という順番で穂先が多く、細くなっていきます。
一般には濃茶には少ない穂数のものを、
薄茶には多い穂数のものを用いるようです。
穂数が多いものほど長持ちはしませんが、
クリーミーで飲みやすい抹茶に仕上がります。
特に師について茶道を習っているわけではなく、
個人でちょっと抹茶を飲んでみたいという場合は
煤竹のものは耐久力に若干の不安があるので
(しかも原料がいまとなっては希少で高価なため)
白竹の数穂〜百本立あたりを一本買っておけば良いと思います。
流派に関わらず、茶筅は竹製のものなので
使っているうちに折れたりカビたりする消耗品です。
折れたら先を切ってざるなどの掃除に使ったりするのも良いでしょう。
<紅茶が跳ねるティーポット>
続いては紅茶でもっとも重要な茶道具・ティーポットについて。
ティーポット選びで重要なのは、
中で対流を起こして茶葉を動かす「ジャンピング」を起こすこと。
この「ジャンピング」が起こることで茶葉の成分が溶け出します。
この「ジャンピング」を起こすためには
沸かしたての熱湯で煎れることに加え
(お湯の中の酸素量が重要になるので、
沸かしすぎて酸素が抜けたお湯は駄目)
ポットが対流を起こしやすい形状をしていることが必要。
丸く膨らみがある形が一番適しているといえます。
また、対流を起こしやすくするには入れるお茶の量に合わせたサイズの
ティーポットを選ぶことが重要になります。
(大体何人分のお茶を入れるのか、お店の方とご相談を。)
あとは葉と熱湯を入れて、保温カバーをつけて
だいたい2〜3分蒸らせばおいしい紅茶の出来上がりです。
ほとんどのティーポットには(日本の急須と違い)茶漉しはついていないので
注ぎ入れるときに茶漉しを通すような形になります。
<お茶をおいしくするために>
以上、お茶と道具の関係について駆け足でご紹介して参りましたが
どれもお茶を「おいしく飲む」ための工夫の産物であることは
お分かりいただけたのではないかな、と思います。
これからお茶を飲まれるときは、日頃使っている茶道具にも
関心をもっていただけるとうれしいです。