いつもいいお茶 お茶の老舗 月香園

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月香園 お茶コラム

お茶につきものの「お茶菓子」。
日本、中国、ヨーロッパのお茶菓子事情についてご紹介いたします。

<「お茶うけ」としてのお菓子>

お茶のパートナーといえば「お菓子」。
家でほっと一息つくおやつ時、おごそかな茶会の席、
そして海を隔てた中国、ヨーロッパでも、
お茶の横にはお菓子があり、
お菓子があれば「お茶を入れますね」となります。

なぜこうまでお茶とお菓子は惹きあうのでしょうか?
お茶の持つ渋味がお菓子の味を引き立たせ、
お菓子の甘みをお茶がさっぱりと洗い流す。

こんなコンビネーションの妙を見せるからこそ
お茶とお菓子はお互いなくてはならない存在なのでしょう。

<抹茶と和菓子>

まずは日本が誇る文化・茶道における
抹茶と和菓子の関係について。

茶道を大成させた利休のころにはすでに「茶菓子」の習慣もあり
利休は小麦粉を溶いて薄く焼いたクレープ状のものに
味噌を塗って巻いて食べる「麩の焼(ふのやき)」を作っていたそうで、
これが後にお好み焼き、どら焼などに発展したようです。

さて、お茶菓子は大きく分けて三つに分類されます。

1.水菓子(みずがし)
果物などの水分の多いお菓子。

2.生菓子(なまがし)
練り切りなどのしっとりとして日持ちしないお菓子。

3.干菓子(ひがし)
落雁(らくがん)などの乾いていて日持ちするお菓子。

それぞれを季節などのTPOに合わせて
お客様にお出しするわけですが
お茶の席の飾りつけ(床の間の掛け軸、一輪挿しの花など)や
茶器などと茶菓子がそぐわなければ
「風流でない」とされ、茶人としての評価が下がってしまいます。
ある種茶人と客の「戦いの場」とも言える茶会においては
茶菓子も気を抜けない手も抜けない存在であるわけです。

そして茶菓子の食べ方にもちゃんとしたマナーがありますので
興味をもたれた方は茶道について調べてみるのも
面白いのではないでしょうか?

<中国茶と「茶梅」>

続いてはお隣中国の茶菓子事情を。
中国でお茶うけ、といわれてぱっと浮かぶのは
飲茶(ヤムチャ)のときの点心でしょうけど、
あれは「茶菓子」というよりかは「軽食」であるため少し違います。

簡単なお茶受けとして中国で一般的なのは、梅の加工品「茶梅(チャーメイ)」。
日本の梅干しに近いものではありますが、
すっぱいものは少なく、シロップ漬けなどの甘いものが多く
小さい子供も喜んで食べているようです。
中国茶に漬けた梅や中国酒に漬けた梅なども人気です。

また、「蜜餞(ミーチェン)」もよく食べられております。
こちらはいわゆる「ドライフルーツ」のこと。
一般的なものとしては棗(なつめ)、くこの実、
いちじく、マンゴーや、蓮の実の砂糖漬けなどもこれに含まれます。
普通に乾燥させたものだけでなく、味をつけて乾燥させたものも多く
その種類は多種多様です。

さらに「瓜子(グアズ)」と呼ばれるナッツ類
(かぼちゃ、スイカ、ひまわりなどの種の加工品)もお茶受けとして一般的です。
こちらにも普通に乾燥させたもの、スパイスで味付けされたものなど多様な種類が揃っています。

<欧州のティータイム>

ユーラシア大陸をシルクロード沿いに横断して、ドーバー海峡を渡り
たどり着いたのは大英帝国
(The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)。
紅茶最大の消費地です。

こちらには午後に「ハイティー」として
軽食を多めに取り、夕食を少なくするという習慣があります。

そんなお茶会の席で出される代表的なものが
キューカンバスサンドイッチ。
バターとマスタードを塗ったパンに
薄切りきゅうりを挟んだサンドイッチです。
他にもスモークサーモンやクリームチーズなどが
ティータイムに食べるサンドイッチとしては一般的なようです。

一方、本式のティーパーティーだと3段重ねのケーキスタンドに
サンドイッチやスコーン、プチケーキが山と積まれ
それを食べながら紅茶を飲み談笑するという形になります。

ほかにヨーロッパのティータイムといえば
紅茶にジャムを入れるロシアンティーが有名ですが、
ロシアでは紅茶に直接ジャムを入れず、
ジャムを舐めながら紅茶を飲むのが一般的です。
(ジャムを直接紅茶に入れると温度が下がったり
紅茶の香りや色ににごりが出てしまいますので)

ちなみにヨーロッパのお茶会にも、日本の茶道なみのきっちりとしたルールやマナーがあり
それをきちんとこなせないと、文化水準の高い一人前の大人とはいえないとする風潮が
ヨーロッパには根強く残っています。

<お茶とお茶菓子>

以上、簡単に世界各地におけるお茶とお茶菓子の関係について
お話して参りましたが、リラックスするひと時やお客様をおもてなしするひと時に
お茶とお茶菓子が欠かせないのはまさに万国共通であるといえそうです。

ほっと一息つく際のお茶、そしてその横にあるお茶菓子に
みなさんも少しだけ注目していただけるとうれしいです。

みなさんはどんなお茶菓子が好きですか?

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