●食中毒にはどんな種類があるの?
食中毒のしくみには、大きく分けて3つの種類があります。
まず最初は「感染型」。
これはサルモネラ菌・カンピロバクターなどで、
細菌に汚染された食品を口にすることで、
生きた菌自らが食中毒を引き起こすもののことです。
腸管にたどり着いたこれらの菌がさらに増殖し、
腸管組織に侵入して組織を壊し、炎症を起こします。
この結果、腹痛や下痢などの症状が現れ、
ひどくなると血便が出ることもあります。
続いてご紹介するのが「生体内毒素型」。
腸炎ビブリオや病原性大腸菌(O-157が有名ですね)等で
菌が腸管内で作り出した毒素により発症します。
菌によって作り出す毒素が異なり、
症状も様々ですが、主に腹痛、下痢、発熱などが見られます。
そして3つ目が「毒素型」。
ボツリヌス菌、黄色ブドウ球菌などがこれにあたります。
食品内であらかじめこれらの細菌が増殖し、
作り出した毒素を摂取することで発症する中毒であり、
中には生命にかかわる神経毒作用を持つ毒素を作り出すものもあります。
簡単に説明すると
「体内で増えることで病気をおこす菌」と
「体内で毒素を出して病気をおこす菌」、
そして「食物に毒を発生させて、食べたら病気になる菌」の
3種類が存在しているわけです。
●原因菌ってどんなものがあるの?
上記の食中毒の種類のところでも軽く触れていますが、
食中毒の原因になる菌には、さまざまな種類があります。
ここでは代表的なものをいくつかご紹介いたします。
★サルモネラ菌(感染型)
卵、肉などで媒介されることが多い菌です。
鶏などの家畜や、ペット類の腸管内に多く、
特に卵は殻だけでなく中身も汚染されていることがあるので
十分な注意が必要です。
熱に弱いため、加熱調理することでほとんどが殺菌できます。
潜伏期間は10〜72時間です。
★腸炎ビブリオ (生体内毒素型)
魚介類で媒介されることの多い菌です。
海水に生息しており、魚介類にくっついて感染します。
増殖力が強く、二次感染を起こしやすい菌です。
魚介類を調理したあとの調理器具は綺麗に洗うようにし、
(熱湯で消毒すればさらに確実です)
魚介類は10℃以下で保存するようにしたほうがいいでしょう。
潜伏期間は5〜20時間です。
★病原性大腸菌 (生体内毒素型)
動物の腸に繁殖している菌です。
通常、食中毒が発症するには
原因菌が100万個以上体内に入る必要があるのですが
病原性大腸菌O-157は数個から数十個程度の菌でも
発症する可能性があります。
処置が遅れると合併症などで命の危険が大きいのですが
早い段階で適切に対処すれば多くは回復します。
人から人への感染や、水の汚染などによっての感染もありますが
一番多いのは肉からの感染です。
対応策は、まず加熱。
熱をしっかり通すことが大切です。
そして調理器具・食材をしっかり洗うこと、
手をよく洗い、消毒もしておくこと。
そして、洗浄する水の安全性にも気を配ることです。
(井戸水などは汚染されている可能性もあります)
潜伏期間が2〜9日程度と長期なのも特徴です。
★黄色ブドウ球菌 (毒素型)
人の鼻や喉、傷口などに繁殖している菌です。
菌が食べ物についた際に大量に増殖、
その際に毒素を発生させます。
この毒素は加熱しても消えない上
塩漬けにしても菌は死滅しないので
加工食品でもしっかり保冷して保存することが大事です。
対策としては、調理前にはしっかりと手洗いをし
指にケガ・あかぎれ・さかむけがあるときは
手袋や指サックでしっかりとガードしましょう。
潜伏期間は3時間程度です。
★ボツリヌス菌 (毒素型)
土壌などに繁殖している菌です。
嫌気性の菌であるため、
真空パックや缶詰・瓶詰の中でも繁殖します。
食中毒原因菌でも特に死亡率が高い菌です。
真空パックや缶詰などが膨らんでいたら要注意です。
ただし、毒素は加熱すると消えますので
(80℃で30分加熱すると死滅)
しっかりと熱を通すようにしましょう。
もちろん、拾い食いなどは厳禁です。
あと、お子様の離乳食としてはちみつを与えないように
注意してください。
潜伏期間は10〜40時間程度です。
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